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2021-05

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日本人の中身

yasさんからの投稿です。


先日旧知のカナダ人と話をしていて、彼の両親が実はチェコからの移民であることがわかりました。
私事ですが私にはチェコ人の友達がいて、またチェコ語に堪能な大学時代の友人もいます。
チェコにも一度行ったことがあり、チェコ人と一緒に一週間、寮で共同生活をしたこともあります。
かすかに憶えていた片言のチェコ語をしゃべってみたのですが、
遠い異国の言葉に再び意外な形で触れ、なんとも不思議な感慨を覚えたものです。
図らずも学習環境が整ったことでもう一度チェコ語を、とも思いますが、
チェコ語を含むスラブ系言語には一般に馴染みがないこともあり、
日本人が習得するには非常な困難を伴います。
名詞が格変化し動詞の変化も7格あると聞けばその難しさを想像していただけるでしょうか?

当たり前のことですが移民の国であるカナダには様々な出自を持った人々が暮らしています。
移民一世である彼の両親は大変な苦労をして移民先の社会に馴染み、
第二の故郷に自分たちの居場所を作りました。
ですが家庭内ではチェコ人としての生活スタイルを守り続け、
移民二世である彼にも言語を仲立ちとして
、完全な形ではないにしてもチェコ人の生活文化が受け継がれています。
これは同じく移民の国であるブラジルで日系人の家庭でも行われていたことでしょう。
遠く祖国を離れ異国に暮らすうち、望郷の念はいよいよ抑えがたく、
ナショナリズムというわけでもないですが、
極端に純化した形で「日本的な日系人」に会うのは珍しいことではありません。
たまたまサンパウロに来ていた歌手の新谷のり子が淡屋のり子ではないと伝えた時の、
移民一世のおじさんのがっかりした様子は忘れられません。
「淡屋先生はもうこんなところまでお出でにはなれないんです」

「今から百年経ったら日本人の中身も相当変わっているだろう」というのは
チェコ系カナダ人の彼の弁であります。ブラジルやペルーから、
ポルトガルやスペインを始めとしてそれこそ世界中の遺伝子が流れ込み、
そのほかに中国や韓国からの流入も相変わらず続いています。
百年待たずとも遺伝子レベルで日本人の中身は変わっていくでしょう。
元々の日本人の成り立ちそのものが重層的だということはさておき。
20年前にはほとんど見ることのなかった外国人同士が
日本語で話す光景を見る機会も多くなりました。
日本人と同様に日本語の中身も変質し、
クレオール(固定化された簡易言語)化した日本語も発生するかもしれません。
あるいはもう発生しているのかも。少なくともその萌芽はあるように思います。

せっかく移民一世が苦労して築いてきた地位を捨て、
親の故国で「逆移民」として苦労する。
なんともやり切れないことのように思えますが必ずしもそうとばかりもいえません。
様々な要素を新たに受け入れることで、明らかに衰退しつつある国家としての日本、
あるいは生物としても衰退していく日本人、
そのどちらをも再生できる契機になりうる可能性があります。
外国人の一人一人が日本社会に適応しようと努力する。
その必死の努力が日本を変える力になる、かもしれません。

労働力としてのサル

yasさんからの投稿です。


住んでいるところが山の中なので色々な野生動物と生活圏が重なっています。
特に今朝などは早朝から屋根の上を走り回るサルの足音で目が覚めました。
野営地ともいえるような場所が敷地内にあるのでどうしてもこうなってしまいます。

当然農作物はなにも作れません。
それどころか今年は池に植えた睡蓮や蓮を引きちぎられてしまいました。
今朝は近くで田んぼをやっている人にロケット花火で追い立てられ、
結局すべてうちで引き受けることになりました。
わずかばかり残っていたなけなしの栗もほとんど食べつくされました。
もう少し待っていれば熟して美味しく食べられるのに。
このあたりがサルのサルたる所以で。

いつも思うのですがサルには農耕は無理なのでしょうか?
「動物園のサルはいつになったら人間になるの?」と子供に聞かれたことがありますが、
本当に人間になって働いてくれたらどんなにいいだろうかと思います。
限界集落を始め日本の農村が現在かかえる問題はすべて解決するように思うのですが。

いうまでもなく野生動物であるサルの本来の生き方は人間風にいえば採集生活。
それが略奪中心の盗賊のような状況にあることが問題です。
本当に畑を手伝ってくれるなら収穫物折半でも惜しくはないです。

本来の生き方を見失った生き物は自滅の道を歩むことになります。
人間は神から与えられた罰として労働の義務を負うことになったといいます。
略奪者となったサルと同じように労働することのない人間。実は結構いるものです。
もちろんどちらも自覚はありませんが。

アフリカの念仏

yasさんからの投稿です。


ナイジェリア出身の方と話す機会がありました。
以前私はナイジェリア人と思われる人とネットで取引したことがあり、
その人の名前を覚えていたのでそれについて聞いてみました。
すると「たぶんイボ族だろう。自分はヨルバ族なのでわからない」ということでした。
また歌手のシャーデーについて聞いてみたところ「彼女の父親がイボ族だ」ということでした。
同じナイジェリア人なのにまるで他国のことのようによそよそしく、
なによりも先に部族が出てくることにちょっと意外な感じがしました。

ナイジェリアについて聞かれどれだけの日本人が正確に答えられるでしょうか。
アフリカの西海岸にあり公用語は英語。
大きなものだけでもヨルバ族、イボ族、ハウサ族と三つの部族があり
それぞれがまったく異なる民族でお互いに意思の疎通ができない言葉を話す。
北部にはイスラム教徒が多く南部にはキリスト教徒が多い。小さな部族はそれこそ無数にある。
大まかにいえばとこんなところでしょうか。
「日本、中国、韓国をまとめてひとつの国にしたようなもの」という彼の説明に納得させられました。
ヨルバ語はヨルバ族の言葉であって周辺のいくつかの国にまたがって話者がいて、
ナイジェリアの言葉という以上にヨルバ民族の言葉。
それはその他のイボ語やハウサ語でも同様。
日本、中国、韓国がという説明に納得させられました。
このへんの事情はインドにそっくりで、
どちらもイギリスの植民地支配の結果としかいいようがありません。

くだんの彼は日本人と結婚していて奥さんの親のお葬式に参列したことがあるそうです。
しきりに「ナマダブナマダブいっていた」というので、
「それは仏教の中でも浄土宗というもの。いってみればみんなで天国を目指しているので、
あなたの信じているキリスト教からそんなに遠いものではない」と説明しておきました。
果たしてそれでいいものか。
神曲も往生要集も地獄編の迫力に比べ天国編はどこか空虚に感じられます。
でもいずれも同じ人間が考えたこと。
天国と極楽浄土にそれほどの違いはないはず、というわけでもないでしょうねやっぱり。

筒井康隆の名作に「アフリカの爆弾」というのがあります。
日本の商社がアフリカで爆弾を売って、
ただし信管は別料金という話でガキデカの山上たつひこが漫画にしたこともあります。
もしアフリカに仏教を輸出するとしたら浄土宗がいいでしょうか。
難解な部分の多い禅宗は物事をよけいに難しく考えがちな人たちには好評ですが
アフリカの風土向きではないと思います。
いま大変な勢いで中国がアフリカに進出しています。
基本は宗教抜きでしょうがあの文化大革命ですら仏教を消し去ることはできなかったのです。
極楽を天国といいかえて仏教も輸出されるかもしれません。ただし念仏は別料金で。

海幸彦山幸彦

yasさんからの投稿です。

サイパンから山梨にやってきて仕事を探しているという方と話す機会がありました。
サイパンではダイビングやパラセーリングのインストラクターをしていたそうで
海の中ではそれこそ陸上以上に自由に活動できるようです。
そんなに海が得意なら海に関係した仕事をすればいいように思うのですが
本人いわくもう海の仕事は十分とのこと。
「長年浜辺にいたので体の前後がわからなくなるほど日焼けしてしまった」とも。

いうまでもなく山梨は海のない山ばかりの県です。
それなのにほかにも何人か海辺で生まれ育って
山梨に引っ越してきたという人たちを私は知っています。
共通しているのはもう海は十分だからこんどは山を見て暮らしたいという動機です。
山梨で生まれ育って毎日眺めている身には当たり前の風景ですが、
富士山を始め四方を高山に囲まれた山梨の風景は確かに大変魅力的なようです。
初めて山梨を訪れたオランダ人の友達はいたく感動していましたね。

神話の海幸彦山幸彦はある日ほんの思いつきで
お互いの道具を交換していつもと違う漁場に出かけました。
不慣れな道具と漁場でいきなりうまくいくわけがありません。
お互いに獲物はなくそれどころか弟の山幸彦は兄の大事な釣り針をなくしてしまいます。
多くの神話の兄弟が意地の悪い兄と真面目な弟という図式になっていることは
興味深いのですが、それはともかく山幸彦は
持ち前の実直な性格が功を奏し幸運にも意外な形で海で運が開けました。
むしろ珍しいことといえるでしょう。

今までとは違うことをやってみたいという気持ちは
人間が遺伝子レベルで持っているものなのかもしれません。
そしてそれを失った時、人は本当に老いたといえるのかも。
でも本当の意味でのやり直しっていつまでできるものなのでしょうか。
引退後の第二の人生ならそれまでのキャリアを捨ててということもある
でしょうが、なかなかそれまで慣れ親しんだものは簡単には捨て切れませんね。

選果場のガラパゴス

yasさんからの投稿です。


初夏になり選果場の急な求人が入っているようです。
どうしても出荷の時期が重なるので大量の求人が短期間に集中することになり、
どこも人材の確保におおわらわです。
ただしその求人には「日本人の女性に限る」という条件がつくようです。
根気の要る選果作業に女性が向いているというのはともかく、
日本人という部分は不当な差別というわけでもないようです。

おそらく日本人が果物や野菜に要求する基準というのは世界一厳しいと思います。
スペインで見た無選果とも思えるリンゴに思わず
「馬が食べるリンゴ」といったことがありますが、
形や大きさが寸分違わぬ日本のリンゴを見慣れた目にはそう思えても不思議はないです。
その日本の基準を外国人に理解させるのは大変困難であろうと想像できます。
海外で日本向けに野菜を生産するのにも大変な苦労があったと聞いています。

主に携帯電話などで「ガラパゴス化」ということが言われています。
私は「ガラケー」が「ガラパゴス携帯」の略だとしばらく知りませんでしたが。
イグアナもフィンチもガラパゴスという閉ざされた環境に適応した形で究極の進化を遂げました。
外界から隔絶された孤島の環境ではそれでも良かったのですが、
ひとたび外界との交流が始まれば特殊環境に適応した生物は一気に衰亡への道を歩むことになります。

日本人が果物や野菜に求める病的ともいえる潔癖性は一面では強みでもあります。
おそらく世界一な日本の工業製品の品質はその表れでしょう。
しかしながら世界的に見れば特殊な規格を無下に押し付けるのは大変危険なことです。
特にその規格を維持するために外国人の力を借りなければならない状況になればなおさらです。
日本に国力があるうちならいいのですがそれが失われればすべては一気に反転します。
その変化に対応できるだけの柔軟さは 持ち合わせていなければなりません。
これからも生き残っていくためには。少しばかり不ぞろいな桃も喜んで食べるようにしましょう。

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