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2012-08

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海幸彦山幸彦

yasさんからの投稿です。

サイパンから山梨にやってきて仕事を探しているという方と話す機会がありました。
サイパンではダイビングやパラセーリングのインストラクターをしていたそうで
海の中ではそれこそ陸上以上に自由に活動できるようです。
そんなに海が得意なら海に関係した仕事をすればいいように思うのですが
本人いわくもう海の仕事は十分とのこと。
「長年浜辺にいたので体の前後がわからなくなるほど日焼けしてしまった」とも。

いうまでもなく山梨は海のない山ばかりの県です。
それなのにほかにも何人か海辺で生まれ育って
山梨に引っ越してきたという人たちを私は知っています。
共通しているのはもう海は十分だからこんどは山を見て暮らしたいという動機です。
山梨で生まれ育って毎日眺めている身には当たり前の風景ですが、
富士山を始め四方を高山に囲まれた山梨の風景は確かに大変魅力的なようです。
初めて山梨を訪れたオランダ人の友達はいたく感動していましたね。

神話の海幸彦山幸彦はある日ほんの思いつきで
お互いの道具を交換していつもと違う漁場に出かけました。
不慣れな道具と漁場でいきなりうまくいくわけがありません。
お互いに獲物はなくそれどころか弟の山幸彦は兄の大事な釣り針をなくしてしまいます。
多くの神話の兄弟が意地の悪い兄と真面目な弟という図式になっていることは
興味深いのですが、それはともかく山幸彦は
持ち前の実直な性格が功を奏し幸運にも意外な形で海で運が開けました。
むしろ珍しいことといえるでしょう。

今までとは違うことをやってみたいという気持ちは
人間が遺伝子レベルで持っているものなのかもしれません。
そしてそれを失った時、人は本当に老いたといえるのかも。
でも本当の意味でのやり直しっていつまでできるものなのでしょうか。
引退後の第二の人生ならそれまでのキャリアを捨ててということもある
でしょうが、なかなかそれまで慣れ親しんだものは簡単には捨て切れませんね。

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