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2024-03

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毎日泣いてたんです

先日見事就職が決まったSさん。
3年前に来日した頃の想い出話しを伺う機会がありました。

トリリンガルで容姿端麗な彼女、
日本に来る前も2カ国にまたがり、バリバリ働いていた彼女。
とても柔らかな物腰で、いや、柔らかというよりたおやかとでも言う表現がぴったりな彼女。
ですが、3年前に来日して、パン屋さんでアルバイトをしていた頃、
自宅に帰ると意味もなく涙があふれて止まらなかったそうです。
アルバイト先でいやなことがあったわけではないんですが、
日本に来て、パン屋さんでしか働き口がないことが、なんか寂しくて、悔しくて・・・
と、話してくれました。
みんな優しいし、仕事もいやじゃない、だけど…とも。

南米系の20代男性は日本語を勉強したいと事務所に来ました。
日本語なんてどうでもいいって思っていそうな(失礼!)風貌でしたが、
すごく勉強したいんだ、というので、勉強したい理由を尋ねると、
「ケンカ出来ないから!」
そっか、そうだよね。
ケンカすることを推奨するわけではありませんが、気持ちはよくわかります。

言いたいことが言えない。
気持ちが伝わらない。

どんなに心細く、悔しい思いをすることでしょう。
私自身も20年以上前に1か月程ニューヨークに滞在した時に、言葉が通じず、
心細い思いをしたことがあります。
42丁目から出発する乗合タクシーは、自分の降りたい場所で意思表示をすると、
その場所で降ろしてくれるのですが、恥ずかしがり屋で英語が出来ない私には
言いだすことすらできませんでした。

いつ、言おうか、
何て、言おうか、
誰か言ってくれないかな。
きっと誰か言ってくれるハズ。

そう思っているうちに、降りるはずの場所はどんどん遠ざかって、
時間の経過とともに一人、また一人と乗客は姿を消して、
とうとう終点まで辿りついてしまいました。
何を何と伝えれば良いか、自分が無事に帰れるのか、
いろんな気持ちがないまぜになって、不安はマックスです。
恥ずかしいことに、迷子の子供のように涙が溢れ出てしまった私。
終点なのにバスから降りずに泣いている私に、中近東出身の運転手さんは、
ジュースを買ってきてくれました。

大丈夫、ゆっくり、ゆっくりでいいから、降りたいところを教えて。

そんな言葉を掛けてもらったと思います。
優しい運転手さんのおかげで無事に帰ることができました。

当時まだ社会に出ていなかった私の未熟さとコミュニケーション能力の低さを露呈しているだけの
エピソードですが、運転手さんの「Salem Hata」(サレム・ハタ)さんの名前を
私は生涯忘れないと思います。

コミュニケーションというのは言語だけに因るものではない、のですが、
それでもやはり共通言語は大切です。
不安な思いをすることなく、自分の意思を伝えられるような人、
またそれを受け入れられる地域を作りたいと今日も思うのでした。


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